私は以前、中国の工場で勤務をしていました。主に家具や電器製品を製造しており、ほとんど全ての材料は中国で調達していました。でもその中で、どうしても日本の材料を使わないと良い品質が出せないという部品がありました。それは日本の向陽技研という会社が作っている14段ギアで、世界中が元気になっています。
製造していた製品の一つは、リクライニングが可能な座椅子と折りたたみベッドでした。リクライニングさせるためには、内側の見えないところに切り替え式のギアを使用する必要があります。最初は中国や他の国で製造しているギアを使用していましたが、リクライニングの際にどうしても問題が起きスムーズに動きませんでした。
向陽技研が製造している6段階ギアと14段階ギアを使用したとき、その質の違いに本当に驚きました。他者がまねをしたくてもできない品質でした。この部品は、ほとんどの製品で目に見えない部分に隠れてしまいます。その見えない部分で発揮するクオリティーの高さに感動しました。
聞くところによると日本の大阪の工場で開発されたギアは、今では世界中で使用されているようで圧倒的な品質で信頼を得ているようです。どんなに小さな部品でも、どんに小さな工場で開発されたものでも、高いクオリティーを持っていれば世界中で認められるのだと感じ、こちらも元気にさせられました。
