町工場の提供する技術には、アメリカの主要な製品群の部品として使われているところもあります。

たとえばロケットに使われる一部の部品を製造しているといった按配です。当の工場従事者らは、ただ部品をひたすら作っているそうですが、それがロケットの何に使われているのかを把握しないまま、ただ製図のとおりに仕上げて納品しているといいます。しかしながら、工場自らアメリカの主要組織とのパイプを築いて受発注の関係を持っていて、信頼を得ています。

もはや自社工場で生産できることは自らが販売をするという社内ですべて完結することで、無用の大企業を通す必要がなくなります。

実際にものづくりをしている現場への還元率が高まることで、労働主義的な報酬体制を築くことが可能となっていくでしょう。

海外向けに販売ルートがあり国内のしがらみを解消する意味でも、より海外市場に目を向けた活動が肝心なこととなっていて、諸外国への輸出を加速させることは大切です。

そこで気がかりなのが、円安・円高といったレートです。輸出するうえで相場の上下は納品物の価格を上下させることになりますが、そのへんはつりあいのとれたところに収まっていることが前提となります。一時期、ドル円が75?80円にもなりましたが、現在は100?105円に収まっており、比較的日本政府が目指したレートになっています。

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