東日本大震災による、福島第一原子力発電所事故からそろそろ3年の月日が経とうとしています。

震災から暫くの間は、この原発事故が人々の暮らしに与える影響について、新聞やテレビで盛んに放送されていました。
特に放射能汚染が与える食生活への影響については、幼い子供さんを抱えるご家庭を中心に不安を吐露する場面が多々見受けられました。

そんな報道の中で見つけた”希望の光”は、原発事故の起きたエリアで農家を営んでいる人々の言葉です。

「こんなものは食べさせられない。原発問題をクリアしなければ、安心して人さまには食べさせられない。」

手塩にかけて作った農作物を自信を持って消費者に届けたい、
だから今、あえて放射能汚染という不安材料を農家側から声に出して、その問題を解決した上で、素晴らしい品物を提供したい・・・

これこそが、勤勉で正直な”にほんの心”であり、日本の食卓を支えた農家の素晴らしい誇りなのではないでしょうか。

ところが現状は、どうでしょうか・・・。

現在、食品に残留する放射能の測定検査は、どのような体制で行われているのかすら詳しい報道がありません。

そんな中、”食べて応援”を訴えても、人は動きません。
まして、海外メディアへの訴えかけは、どうなっているのでしょうか。
”曖昧なままでは、不安や猜疑心を煽って終わるだけ”です。

ここであえて、現在の食品への汚染度や原発事故処理対応の現状に真摯に目を向けて、問題をクリアにしてゆくための指標を見直すべきです。

原発事故が起きる以前までは、日本の食文化は、海外メディアにも非常に関心を持たれて、人気の高いものでありました。

今こそ、問題を曖昧にせず、日本ならではの健康食の良さを見直し、原発事故の対応を早急に進めて、
”日本人の真心”を乗せて、国内外にその内容の発信を随時、行ってゆくべきだと思います。

その”にほんの心”が消費者たちにしっかり届いてこそ、初めて人々は、”食べて応援”をしたくなるのです。

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