ここ20年ほどデフレの時代が続き、経済的に日本には活力がなくなっているのは確かです。
携帯電話はほとんどの人が持っているし、生活はもうこれ以上便利になりようがない位便利な世の中になっています。これ以上便利な商品を開発しようにも、もう飽和状態と言っていいのではないでしょうか。
物理的に豊かになった日本、先進国の中でも優れた技術力を持っている日本。
でも、まだまだ世界に発信できるものはたくさんあります。
それは匠の技です。
日本には道のつくものがたくさん受け継がれています。
例えば、柔道、剣道、茶道、華道など。
それらは他の国にはありません。
柔道をスポーツとして行っている国はどんどん増えていますが、それはスポーツとしてであって、精神的なものまで取り入れているとは思えません。
また、それらの道具を作る匠たちは日本にしかいません。
海外の人はスポーツとして柔道をやっていても、それらの道具を作る技までは習得していません。こんな素晴らしい技術をどんどん世界に紹介しない理由はないと思うのです。
スポーツ以外でも茶道に使う茶筅や器、華道の花器や剣山、それらのものを作る技術など、日本にしかできない技術はたくさんあります。
そういうものを世界に発信していくというのはどうでしょうか。
日本にいるそれらの道に携わる匠たちの技を、これから世界に発信していくことが日本への活力の源だと思います。