投稿日: 2018年03月24日

日本では春分の日の休日も過ぎ、
花見のシーズンも始まりました…
ですよね?

寒さも和らぎ
我が家の庭先に点在して残っていた雪の塊も
ようやく姿を消しました。

「春」という実感は全くないのですが…、

何か月もの間、屋内に留まることを選択し続けて来た…、
なまった身体に少し刺激を与える必要がありそうです。

少し古くなってしまいましたが、
約10日前の12日には、約3か月ぶりにWifeのリターンがありました。
正月以降、3か月間の「独身」生活にはすっかり慣れていましたが、
料理音痴 の私にとっては、やはり大助かりで、
このところ楽をさせてもらっています。
感謝です。

その同じ3月12日の夜、
和歌山塾代表世話人(㈱サンコー社長)

会社案内


の角谷さんを交えての勉強会に参加しました。

毎年3月に開かれるトレードショー、
「インターナショナル・ホーム and ハウスウェア・ショー」
に出展の為シカゴ入りされていた訳ですが、
この数年は、かなりの頻度でお会いすることができて
色々学ばせて頂いています。

この度は、
角谷さんの会社の経営理念手帳にある

「人の心に貯金せよ」

というテーマの他、

盛和塾先輩の方々から得た学びの数々を披露して頂きました。

折りしも、
ビットコイン等 の 暗号通貨、
ブロックチェーン や ICO 等、
昨今、何かと話題となる
色々な金融技術や仕組みに付いて、

殊に日本、
アメリカでも徐々に活発化して来ている事もあり…、

講義スライドの中で目にする
「銀行」、「金融機関」
という言葉には、

あらためて
「旧態依然」や「巨大恐竜」を感じました。

大阪塾の稲田理事の会社は、
マッサージチェアで有名なファミリーイナダ(株)なのですが、

2016年8月で米子で開かれた
稲盛塾長をお迎えしての例会の際に
会社訪問(大山工場)を視察させて頂いて以来
同郷・米子ということで身近に感じています。

その稲田さんの自らの体験の中の、
「銀行は雨の日に傘は貸さないけど、心の傘は貸してくれる」
というエピソードが紹介されました。

資金繰り困難の時、、
「銀行としては」融資はできないけど、
何とか助けることはできないか、と
支店長個人として助けて頂いた、
とのお話です。

又、福岡塾の八頭司理事からは、
「金融屋には負ける」
銀行は儲かるようにできている。
銀行の仕組みを知り、銀行に頼らない経営が必要、
との事。

この二つの具体的なお話から明白なのは、

銀行は決して自らリスクを取ることはなく、

又、
預金者 や
融資先 の
利益を考えてくれる組織ではない、

まして
起業家の夢を応援する組織ではなく、

その結果、

社会貢献、とか、より良い社会を築こうとする
個人 や 中小零細組織 の

可能性や夢の応援

は決してしない…、
ということです。

「いつでも言ってください。すぐに融資しますから」 が、

1991年の バブル崩壊 後では、

「状況が変わったので、条件が変わります。」

露骨なまでの
「貸し渋り」どころか「貸し剥がし」…

「銀行は信用できない」

が、はっきりしました。

そして、
返済能力のない人にお金を貸出し証券をばら撒いた
挙げ句のダメ押しの罪が、

2008年の リーマン・ショック …。

銀行も証券会社も

彼等に興味関心のあるのは
唯一
自分たちの利益の最大化であって、

取引手数料にしか興味・関心は無く、
融資先の都合や立場、状況を考慮する事はない。

「信用できない」

と、みんなが確信しました。

だから、そんな
「みんな」が待ち望んでいた

「金融革命」

の発端が、
半ば必然的に生まれました…。

予てより、

最も儲かる業種は
銀行業であり証券業である、
と言われていました。

各都市の一等地に、
立派で巨大な建物、
何万人もの雇用。

そのお金はどこから…?

考えてみれば、
100万円の預金者に100円程度の利子しか払わず、
100万円の融資には13万円のカードローン。

金融業が儲かるのは当たり前…?

でも、
儲かるのは良い、としても…、

お金は人体の血液の様なもの、
お金をどのように健康的に活発に動かすか…、

即ち、

必要な時に必要なところに循環させる、
そんな役目を担ってきたのだろうか?

融資や投資を通して…、

明るい未来を築く可能性、
豊かな社会に貢献するプロジェクトや、

自己実現や社会貢献を目指す
会社・個人の夢の応援を通して、

その中心的な大切な役割を担ってきてくれたのだろうか?

1%のリスクすら取ることもなく
自らの利益の最大化を
唯一の目標に掲げ、

社会貢献どころか
貸し渋りや貸し剥がしなどで
弱い者いじめをしてきた…

そんな姿が目に浮かびます。

リーマンショック直後の2009年に
ビットコインが産声を上げました。

巨大な銀行という組織に頼らなくてもいい、

これまでの金融の仕組みとは全く異なった考え方や技術で生まれた
ブロックチェーン。

こんな仕組みが欲しかった…、
と多くの人が待ち焦がれていたに違いない。

言わば、
金融革命による新しい資本主義
が生まれようとしています。

2017年は仮想(暗号通貨)通貨・金融革命元年
と呼ばれました。
これまで数年間地下に埋もれていたエネルギーが
いよいよ表面に発散されたかのような年でした。

その結果、2017年には
日本国民が50%以上が知ることになったビットコイン。

暗号通貨の異常な高騰でにわか長者になった人達は、
「億り人」と呼ばれています。

彼らの多くは
ネット業界 や
情報産業 に身を置き、
新しい情報入手や
時代の流れにとても敏感な人たちでした。

ビットコインや仮想通貨は「怪しい」と

「金融革命」という
大きな流れを感じなかったり、
得体の知れない化け物には 無関心、

或いは、

その流れ自体を拒否してきた人をしり目に
数千人規模で存在しているようです。

只…、

問題は、
仮想通貨やビットコインの購買・保有経験者に付いて…、

モノの本質を理解していない人が圧倒的多数であるのが現実。
「儲かる」[損した」
などの一過性の流行でしか
昨今の動きを見ることができていないようです。

暗号通貨や金融革命の本質を理解することができていない…?

殊に、新たに2017年12月になって参入したほとんどの人達が
「それ、儲かるの?」等、
情報に振り回されている。

まるで、今の仮想通貨市場はギャンブル市場
に化していかのようです。
でも、所詮
すい星のように現れた人はすい星のように消えていく…。

一方、

本当の意味での金融革命は始まったばかり。
銀行や証券会社に対する不信感を背景に、
より便利で、より豊かな社会を目指して…。

金融を取り巻く技術の発展には凄まじいものがあります。

これまでのような
旧態依然とした
銀行業や証券業は成り立たっていかない時代。

もはや後戻りすることはないでしょう。

さすがの、銀行を中心とする金融業界も、
この世界レベルでの凄まじいばかりの環境の変化に対応すべく、
プロジェクトを立ち上げようとしていますが、
中途半端な感じは否めません。

メガバンクは3.2万人のリストラを発表しました。
● みずほフィナンシャルグループでは事務作業の無駄を省くことで、2021年度に8,000人分、26年度までに1万9,000人分の業務量を削減;
● 三菱UFJフィナンシャル・グループでは、デジタル技術を活用して2023年度までに9,500人分の業務量を削減;
● 三井住友フィナンシャルグループでは、事務の集約により20年度までに4,000人を事業 …

この
ブロックチェーン
「金融革命」には、

思い起こせば、
当初「怪しい」
と揶揄された

インターネット
「情報通品革命」

の姿がダブります。

その「情報通信革命」とは…、

やろうと思えば、
その気になれば、
誰でもが始めることができた…。

例えば、誰もが
●ブログ: 「雑誌社」の経営者 になれる、という意味(日記を公開することが本質ではない)
●メルマガ: 「新聞社」の経営者 になれる、という意味
●YouTube: 「テレビ局」の経営 になれる、という意味する。

即ち、
事業の本質は、
「役に立つ情報」の提供。
それも、
如何に安く、素早く…、です。

従って、それを究めるべく生まれた
「情報通信革命」は、

誰でもメディア事業を営むことができるようになった、

という事になります。

それが本質、です。

そして、今や
「金融革命」…。
去年が元年とするなら、
まだ、始まったばかり…。

それでは、
金融革命の本質とは一体…?

それは、
誰もが、銀行業・証券業
を営むことができるようになった。
経営できるようになった
ということに他なりません。

「情報革命」誰でも「メディア事業」
「金融革命」誰でも「金融事業」

を経営することがが可能になった、
ということです。

こんな凄いことが起きていることに
多くの人は気付きていない…(かのように)

(仮想通貨で)
儲かった、損した、

と一喜一憂しています。

勿論、
今や情報革命の覇者・ネット事業の業界 にしても、
雄となった有名企業(下述・2018年2月ランクを紹介)にしても
1・2年で今の地位を築けた訳ではなく
諸問題を乗り越え・克服した先に今がある訳です。

金融革命とて同じこと。
こんなにも大きな構造的変化が起きつつあるのですから、

不祥事、事件・事故、法整備がまるで追いついていない…、等
短期的には、問題は山積みです。

でも、
長期的には進歩・発展していくしかないのです。

例えば、
世間を騒がせた1月のコインチェック問題。
580億円もの顧客の資産を流出させました。
(私自身も、相応の預け入れ資産がありました。)

ほとんどの人が、だから「怪しい」
やっぱり…だったと
ネガティブな要素にしか目を向けていないかのようです。

でも、この事件から学べること…
22歳の大学中退の青年が操業して5年、27歳にして
(a) 数兆円という経済圏を作っていた、という事実。
(b) 560億円を失ったこんな若いベンチャー企業が、
倒産しなかった、どころか、現金で弁済する、と表明。

売上げ580億円でも、もの凄い事なのに、
まして、利益580億円は凄まじい!!
さらに、
580億円(実際には400数十億との事ですが)を(税引き後の)現金で弁済するとは…!!

金融革命の本質を知る一部の人達
(例えば、ホリエモンや落合陽一氏等)
を除くほとんどすべての人は「倒産」間違いなし、
と考えていたと思う。

金融庁も監査に入って、その凄まじい実態に驚いたのでは…?

これが現実に起きている…。

今、現在進行形で起きている
私たちの今遭遇している
とても大きな大きな
時代の流れ・変革、

「金融革命」

の序章に過ぎません。

私たちはとても興味深い時代の変革期に
2度遭遇することになりました。

もしかしたら、
「情報通信革命」以上に大きな波かも知れませんね。

安全安定を求める人には危険
変化・進歩を愛する人にはチャンス
にしか映らない、

新しい時代にまっしぐらの様相です。

++++++++++++++++++
● 2018年2月時点世界時価総額ランキング
(1位から6位までをインターネット・情報通信産業が独占)

01 アップル Apple 903 (単位:10億ドル)
02 アルファベット(グーグル) Alphabet 767
03 アマゾン・ドット・コム Amazon.com 732
04 マイクロソフト Microsoft 722
05 テンセント・ホールディングス Tencent Holdings中国 520
06 フェイスブック Facebook 518.020
07 バークシャー・ハサウェイ Berkshire Hathaway 510
08 アリババ・グループ・ホールディング Alibaba Group Holding中国 470
09 JPモルガン・チェース JPMorgan Chase 396
10 中国工商銀行 Industrial and Commercial Bank of China 中国 378

+++++++++++++++++
これから数年後、

今の金融革命の波に乗った
全く新しい覇者が生まれているかもしれませんね…。

それは是非、日本発であって欲しい…。

微力ながら、その為の環境造りに貢献したいものです。

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