投稿日: 2017年10月01日

大阪吹田市から、
(株)サンパックの青山副社長がシカゴ入りされ
先日9月27日(水)、夕食を共にしました。

日本で好評の製品を米国展開するための市場調査で
マーケティングの責任者の方を同行されていました。

オリジナル健康食品や機能性パッケージを
企画開発・販売しているのだそうです。

一見すると
良く見かける製品
どこにでもあるモノ、

のようにも映りますが、
使用してみると
その差は歴然!

さすが、
細部にこだわり、
人の気持ちに寄り添った
オンリーワンだと思いました。

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一般的に、
20世紀型の製造業は、

時代が変わった
21世紀に於いては、

殊に人口減少の著しい日本国内市場一辺倒では
大きな飛躍、成長はなかなか見込めない、
と言われています。

まして、
日本に多い (95%?)
「職人型経営者」が
その「こだわり」の製品を
世に展開するにあたって陥る誤解…、

「良い商品を作っているのだから売れるはず」

一方で、
「商人型経営者」は、
何を最優先にしているのでしょう…?

その昔、江戸時代の商人達は、
火事になった際に、
何を持って逃げるか?

顧客台帳
顧客名簿
だったそうです。

彼らは、ビジネスで成功するのに必要なのものは
「新規顧客の獲得」
であることを知っていたからです。

顧客情報さえあれば
何度でもやり直せる、

ことを知っていたからだそうです。

これは現代のビジネスにも通じるところがあります。
優先すべきは
お客様、
顧客…。

どんなにいいものを作ったとしても、
その価値を

人が
理解してくれなければ売れません。
評価・認めてくれなければ売れません。

多くの「職人型経営者」は
商品開発や設備投資に
お金を使い過ぎていると言われます。

「職人型」は、

自分達だけでどうにかしようとする。
自分が作りたいものを作る。
自分が良いと思うものを売る。

「商人型」は…、

「与えた価値が受け取る価値」
であることを念頭に、

目的は、売ること!
仕組みで売る。
他人を使って売る。
人が喜ぶものを紹介する。
人が喜ぶもの売る。

そして、
・誰に(顧客)
・何を(商品、サービス)
・どのように提供して(集客)
・利益を出すか(販売)
を考え、

中でも、特に、
「集客」「販売」を
最優先して
ビジネスモデルを考えます。

即ち、
新規顧客を獲得することに全力を傾けます。

一方…、
日本国内市場の厳しい基準に
鍛えられ磨かれて生まれてきた技術や製品は、
日本国内の限られたマーケットにのみ有効、
なのでしょうか?

日本市場;1億人。
世界市場:75億人。

「あ、うん」が通用しない、
日本以外の人達に対しては、

小さくても
「地球企業」
にさえなれれば、

もしかして、
日本の人達以上に
期待され、歓迎され、

より多くの人達から
愛されるかもしれません。

幸い今、
私たちは
インターネット が
どんどんパワーアップする時代
に生きています。

日本国内にあっては
「20世紀型製造業」
だったとしても、

「製造業」 x 「インターネット」
としたらどうでしょう?

「インターネット」部分はマーケティングです。
仕組みです。
ビジネスモデルです。
即ち、
顧客創造、価値の伝達手段です。

世界的な
スピード時代、スピード社会にあって
ビジネスの成功は、
何をやるか、ではなく、

これからは
「誰とやるか…。」

職人気質の人・組織は、
その持ち味、得意を充分に発揮し、
モノ造りに最高のこだわりを維持しつつ、

後は、
商人(マーケター)に任す。
タッグを組む。

結果として、
「日本発世界行き」
が叶い、
そのオンリーワン、潜在力、
技術が大いに花開く可能性が、

早いタイミングで
拡がってくるものだと思います。

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このところ、シカゴ地区は
忘れかかった夏の暑さが
戻って来ていましたが、

この日はちょうど過ごしやすかった。
夕焼けもきれいでした。

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