投稿日: 2017年12月06日

先週末日曜日の12月3日、
シカゴに来て30年来のバドミントンの友人(今風に言えばバド友?)
の誘いで、彼が4年間やっているというピックルボールという球技にチャレンジしました。
バドミントンからすっかりご無沙汰して1年半、
又、記録向上を楽しみに日課にしていたランニングもほとんど無し…、

バドミントンでは、これまでかなりの頻度で練習や試合を重ね、
(実は、中西部地区のシニア・チャンピオンになったくらいなのですよ…。
持久力等の体力で勝てたと思います…。)

「スポーツしていた」という自負もあり、自分の体力には
相当自信があったのですが…。

自分の意志・気合・根性をそんなにも強く抱ききれず、
まあ、来月から、来年から復活…
という状態が続いていたのでした。

この、ピックルボール というゲーム・スポーツ…。
正直、バドミントンに比べれば、楽なスポーツで、
年配者(自分のことは、棚に上げています)や女性・子供向けだろうと、
軽く考えていました。

スポーツという程の事でもないだろう…、と
あまり乗り気ではなかったのですが、やってみるとルールもラケットサイズも、
ストロークも全く違うので完全に調子が狂いました。
コート内での友人コーチの叫びになかなか頭と身体が上手くコーディネートできず、
よもやという女性チームに負けてしまいました。

フラストレーションもたまったりもしましたが、
良い経験もさせてもらったし、何よりよい汗をかきました。
数か月ぶりの結構な動きにも拘わらずケガもせずにね…。

その前々日の12月1日(先週末金曜日)は、
Wifeの…回目の誕生日、ということで、
二人の娘+ボーイフレンド氏一名が、
MAKISUという日本名のレストランへ招待してくれました。

日本食のレストランが私たち夫婦の好みなのだろう、
ということで案内してくれたのですが、
長くシカゴにいても知らなかった店でした。

「一応」寿司屋のようで、メニューも確かに日本食ですが、
味は、少なくとも私が期待していた、所謂「日本の味」ではなかったです。
濃い味・辛味のオンパレードでした。

ところで、この食事会の際、
ヘアメイク・アーティストの娘 と
音楽アーティストのボーイフレンド
に付いて、

改めて再認識しました…。

「常識が違う」

私たちが常日頃から「常識」として抱いていたはずの知識が、
彼らにとっては全く常識ではない…。
こんなことも知らないの…?
という話です。

例えば、
ビジネス一般、会社、お金や投資、日米の比較、国の人口や面積等…
ほぼ全くといっていい程、興味・関心がない様子。
知る必要のある時にはグーグれば直ぐに解が見つかるという訳なのでしょう…。

考えてみれば、
私達が知っていて当たり前のことが、
どれだけ彼らの人生にとって意味があるのか…?

確かに、ある程度広く知識があれば、
知識と知識を結びつけたり、
知識と体験を繋いだりすることで
生きた知恵となることが多々あります。

只、問題は、一方で…、
その知識習得の過程に於いて、
今の学校教育は(殊に日本では)
同じ内容のものをみんなに画一的に詰め込み、
記憶の良し悪しをテストします。
そしてそれがそのまま成績の良し悪しということになります。

これは、
ネット社会以前の20世紀型、
横並び教育システム  にほかなりません。

必要最低限の知識は
小中高校過程の中で学んでおいた
“方が良い”
とは思います。

が、

より優先すべきは、

その人の個性をより強く意識して
その「天才性」という可能性を引き出すことに注力すべきなのでは、
と感じます。

小中高時代という若い頃に習慣づけられた
自分の可能性や夢への探究・挑戦志向は、
社会人になって一人になっても継続し、
その分野・道を極めるべく
自分の足で一歩一歩を踏み出す習慣とモチベーションが
維持できるようになっているまでに成長しているのではと思います。

そして、
自分の本当に好きなこと…、

どんな事であっても、
他人と違う何か、を発見した人は

もはや、終着点はそれ程に重要ではなく、
旅の途中を大いに楽しめる人生を歩めるのではないかと思います。

二つの課題があったとして、

一つは、失敗しない簡単な課題。
もう一つは、失敗するかもしれない難しい課題。

これまでであれば、
高度成長期の様な右肩上がりのビジネス環境であれば、

前者で良かった。
環境と共に成長もできたし、
生活も豊かになっていった。

でも、
今、私たちは全く異なった時代に生きています。

少なくとも「絶対」大丈夫、失敗しない、ということはありません、し、
誰もが簡単に解ける課題を、他人は価値と認めてくれません。

そして…、
人は自分が「簡単」だと思えるような課題をクリアーして、
どれくらい喜びという感情が湧きあがってくるものでしょうか?

恐らく…、
少なくとも「やりがい」を感じることはない。

課題であれ、作品であれ、
何かに愛情を注ぎ、工夫して、こだわり尽くしたものは全て
「芸術」

失敗を覚悟で挑み続けるのが
「アーティスト」
であるなら、

上述の二人のホンモノのアーティストのみならず、
企業家一人一人はもちろん、

世の中の進歩や社会へ貢献という立場で
組織・企業の中で同じミッションで働くチームメンバーの一人一人 も、

今後ますます
世界規模で繰り広げられるそれぞれの得意分野の分業に
威力を発揮できるようなアーティストになる必要があるでしょうし、

そのようなアーティスト人財を育てる環境を整える必要がありそうです。

+++++++++++
写真内の「ボーイフレンド」氏は
日本流にいえば、DJ (ディスク・ジョッキー Disk Jockey)と言われるのでしょうね。
彼は、シカゴのみならず、全米の数多くのイベント業者と契約し、
米国内のイベント会場のみならず、(日本を含む)国際ツアーにも参加して、
シカゴに留まっていることは珍しいとの事。

大きなコンサートやイベント内容に合わせた選曲と照明。、
複数のターンテーブルを使った音楽とライティング技術をコーディネートさせ
如何に見事に会場全体を盛り上げることができるのか…。

感性、ひらめき、それにツールを自在に操る
「アートと技術」
の世界なのですね~~。

私の普段の居住空間とは全く異次元の、
アートそのものの刺激的な世界に触れた思いです。

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