投稿日: 2017年09月18日

リス、チビ・シマリス(Chipmunk)、ウサギは
家の周りに「常駐」していますが、

ウチの庭には時折「珍客」がやって来ます。
先日は小型(子供?)の

鷹(タカ)がやって来ました。

そして、
”常連客”のリスを襲う(追っかける?)
場面に遭遇しました。

一方、同じころ…、
次女のアパートの家には犬を飼っていますが、
盛んに吠えるので
見るとスカンクが…。

いろいろ
賑やかなものです。

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ところで、
鷹…タカ、と言えば、
タカの眼。

「タカの眼を持つ」

タカは上空から森全体を見る。
長期、全体像を把握し、
基本的な判断材料を見出し、意思決定する。

それに対し、
ミミズの眼で、
(ウチではリスの眼?)
地に足をつけて、
タカの眼に沿った具体的な行動する。

私達は
タカの眼 と ミミズの眼 を
バランスよく併せ持ち、

向かっている方向が時代の流れに沿っているのか、
ビジネスモデルや仕組みが人の幸せに確かに貢献するのか、
夢に繋がる具体的な行動を伴っているのか…、

かなりのスピードで「変化し続けている」
世の中に

「価値を提供する」

技術なのか?
製品なのか?

を定期的に確認する、
見直す必要がありそうです。

ビジネスする上での
その
「価値」とは…?

最近、
「価値の本質」に付いて考える機会がありました。。

そもそも、
お金は等価交換の道具であるはずですよね。

でも、
投資は不等価交換によって成立しています。

即ち、

自分 と
世間の一般的な(市場) の
価値認識が異なっている

或いは、
価値提供のタイミングが異なっている。

このズレを的確に判断して
資金を投じるのが
「投資」。

それでは…、、

私たちが通常行っているビジネス、
モノの売り買いはどうなのか?

「等価交換」

です…。

のはずですよね?

でも、その点に付いて
少し掘り下げて考えてみると、
課題が見えて来ます。

そもそも、
資本主義は
価値と価値の交換で成り立っていますが、

本人が感じている価値 と
相手が感じている価値 が違う

からこそ
成り立っているとも言えます。

即ち、
等価交換でありながら、
不等価交換で成り立っている、
とも言えます。

そう考えると、
ビジネス…、
モノの売り買いで成り立つビジネスは、

ある人にとっては 100円 の価値。
別のある人にとっては 150円 の価値。
或いは 1,000 円の価値になるかもしれません。

極端な例では、
ある人にとっては全く不要なものが、
ある人にとっては必要なものだからこそ成り立っている…。

例えば、
我が家には幼い子供達の来ていた服が箱の中に入っています。
でも、オトナになった今は2度と着ることはありません。
完全な不用品です。
つまり、ウチにとっては価値がゼロです。

現代社会では
この様な不用品はネットオークションに出せば
500円にでも、1,000円 にもなるかもしれません。

必要と思う人、
欲しいと思う人がいれば
オンライン上で掲載すると、たちまち売れてしまう事も珍しくありません。
アマゾンでの中古品販売も同じことですね。

これが不等価交換ということです。

これを
「海外展開のビジネスに応用できませんか?」

資本主義、
私達のビジネスというのは、

人がそれぞれ認識する価値が違う、
からこそ成り立っている

とも言えます。

それではなぜ、
人がそれぞれ認識する価値が違うのでしょうか?

シンプルです。

全ての人の「価値観」が違うから。

日本人同士、
日本企業同士、

同じ日本国内であったとしても、

業界によっては、
或いは
異業種間では

大きく異なっている可能性があります。

これを
世界の人、
世界市場、

を対象に…、

と考えた場合は
どうなるでしょうか?

世界に74億人の人がいるならば、
この全世界には74億通りの価値観が存在しています。

世界196か国あるとすれば
196通りの価値観、
196種類の異なったニーズがあるかもしれません。

今、この瞬間の自分の「価値観」は、
今、この瞬間の自分だから持っている独特の「価値観」です。

同様に、
今、この瞬間の自社の「価値」は、
今、この瞬間の自社だからこそ提供できるオンリーワンの「価値」です。

従って、
100% で自社の価値観を貫いた場合、
100%、完全に孤立します。

「自分に正直に生きる」
という信念に基づいて本当に自分に正直に生きると、
完全に孤立します。

良い商品を作っているのに
販売が上手く行かない、
職人気質の会社の陥っている最大の罠です。

・「決して妥協したくない!」
・「自分に正直に生きる!」
・「いつか世間が分かる日が来る!」

来ない…?

「凄い技術、素晴らしい製品だ」
と判断しているのは、
その会社だけの「価値観」によるものです。

他社・他の人は別の「価値観」を持っているはずで、

同じように判断しない…

かも知れません。
しないと思った方が良い。

「こだわり」は
時を経て、
画期的な価値・イノベーションを起こす事もあります。

が、

企業として、
組織として、

どこの方向にベクトルを向かわせるのか、
どの様な価値を提供することで
如何に多くの人達に貢献できるのか、

という、
「タカの眼」を持たないと、
中長期的な視点で
全体を見ないと、

ビジネスで成功することは
かなり困難になりそうです。

こだわりで
「自分は自分を貫いた!」と
自己満足に浸ることはできますが、
成功確率はかなり低い。

成功するには、
やはり、

自分が作りたいものを作るのではなく、
人が必要としているものを作る。

これは妥協でしょうか?

違います…。

おもてなしの心、
「愛」

です。

「この人は、何に興味・関心があるのだろう?」
「この人は、今、どんなことに悩んでいるのだろう?」
「この人は、今、何を必要としているのだろう?」
「この人は、今、何をしたら喜んでくれるんだろう?」

と相手に想いを寄せることは
妥協ではなく、愛です。

「値決めは経営」
という言葉があります。

自分も儲かり相手も喜んでくれる…。

仮に、自分にとっての認識としては 100円 のものだったとしても、
相手が 1,000円 だと認識してくれるものがあるのであれば、

それを「作る」、
相手に見て頂く、知って頂く、
そして相手の納得してくれる価格で
「売る」。

もし、
本当に 100% 自分を貫きたいのであれば、
それはビジネスとしてやるのではなく、

職人の領域、
或いは
趣味の領域…。

自分が本当に作りたいものを作りたいなら、
「趣味として」作るべき、
なのかもしれません。

ビジネスの本質は、
たとえ、
自分にとっての価値が 100円 だったとしても、
相手にとっては価値が、110円、150円、200円、1,000円… のものを提供すること。

結果として…、
・自分の認識価値:100円と相手の認識価値:1,000円の交換かもしれません。
・自分の認識価値:100円と相手の認識価値:10,000円の交換かもしれません。
・自分の認識価値:100円と相手の認識価値:100,000円の交換かもしれません。

これが資本主義の本質です。

愛のない人がビジネスをやっても決して上手く行きません。

ビジネスで大成功を収めた人は、
自分の「価値観」を貫いた人なのではなくて、
他人の「価値観」を満たしてあげた人。

多くの人が求めているものを提供したから、
多くのお金を受け取れた人

何が欲しいのでしょうか?
自己満足が欲しいのしょうか?

それとも、
お金が欲しいのでしょうか?

自己満足が欲しいのであれば、自分を貫けばいい。
自分自身にだけ興味・関心を持ち、自分が作りたいものを作ればいい。
そうすれば、自己満足は得られます。

ただ、
「自分の凄さをいつか世間が分かる日が来る!」 は

幻想…。

来ません。

一生、勘違いのまま生き続けることになります。

もし、
お金が欲しいのであれば、
ビジネスで成功しようと思うなら、

満たすべきは、自分ではなく相手。
相手が必要としているものを提供すればいい。

価値の本質とは、「認識価値」

資本主義は
価値と価値の交換という等価交換でありながら、
自分にとっての認識価値: 100 円 のもの  と
相手にとっての認識価値: 10,000円 のもの をも
交換できる不等価交換でもあります。

これは、
日本の中小零細企業の
海外進出にあたって
特に
注目したい考え方になります。

特別もの凄い能力が…、とか、
並外れた技術力がないと太刀打ちできない…、

ということになるのでしょうか?

大手企業の様に、

豊富な人財、
余裕のある資金力

で時間をかけて開発した

「完全完璧な技術や製品」

を求め、

彼らに負けないモノづくりをしないといけない

のでしょうか?

これは、可能でしょうか?

仮にできたとしても、

万人に
完全完璧なものなど存在しません。

変化の時代、

一時的に売れたとしても、
それが継続できるでしょうか…?

だから、やっぱり…

日本国内での実績や
自社の「現在の」能力ではなく、

「考え方」
が大切。

相手を想う愛。
相手に真摯に耳を傾ける素直な心

その心で磨いた

技術力、製品力、サービス力

そして
「しなやかな体質」

が最強。

売れるかどうか、は、

「相手に聞いてみよう!」

素直に耳を傾け、
市場に聞く。

ひたすら
未来進行形で考え、
現在進行形で行動する。

ただそれだけです。
それを繰り返す。

その
「行動」は

継続・習慣化することで
「行動力」

となり、真の力となる…。

この姿勢・サイクルを貫くことが大切だと思います。

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招かざる客(隣人?)の

ウサギは庭の植えた野菜を食べ荒らし、
シマリスは、家の周りのあちこちに穴を掘って、

いつも妻を困らせます。
悪戦苦闘… してます。

小さなフェンスを張ったり、
穴を埋めたり水責めしたり…。

相手はイタチではないけど、
「イタチごっこ」…

しています。

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