稲盛さん

「稲盛さん」

 

その第一報に接してからの重い時間…

 

最初にお会いしたのは
2011年5月6日
盛和塾シカゴ開設
開講式…5日間

 

当時の日本は
東日本大震災直後
甚大な被害に遭い
仙台、福島など各地の塾生には先が全く見えない状況

 

彼らにとって稲盛さんは
心身共にどれほどの支えになっていたことか…
はかり知れない

 

しかも
日本政府から日本航空•JAL 再生を
強く要請された直後
とてつもない
多難、先の見えない大事業
重責の真っ只中…

 

79歳にして
超多忙の極みの中
日本の連休時期、合間を縫っての
訪シカゴの予定… だった

 

一方
私たちシカゴ塾生50余人は一丸となって
仕事を終えてから
文字通り日夜
半年間にわたって
四日間の歓迎イベントを準備万端整えてきてはいたが
稲盛さんのシカゴ入りは
さすがに半ば諦めかけていた

 

かくもチャレンジングな状況下
私たちの熱望、熱意を
受け止めて頂けた幸運には
返す返すも
感謝…

 

塾生への
稲盛さんの思いやりの心
温情以外の何物でもない

 

++++
パーティーでの会食
「さよなら」スピーチの栄誉を授かったが
その直後に
温かい言葉で迎えて頂いた

 

シカゴを発たれる際の空港までのハイヤー内…
稲盛さんと京セラ秘書室長の3人だけ
シカゴ市内から空港まで
カバン持ちのまねごとをさせて頂いた
1時間はかかったはずだが
とても狭い車内で
何を話したろうか…？
思い出せない

 

そこには
あの厳しいカリスマ経営者はなく…
「経営の神様」でもなく
親しみやすい
心温かな空気が流れていた

 

本日
改めて写真を引っ張り出してみた
無我夢中の
あっという間の出来事
夢見心地の中を駆け抜けた5日間
だった

 

その後
何という巡り合わせ
ご縁だろうか…
2016年の8月には
私の「ふるさと」…
鳥取県米子でも
塾長例会が開かれた

 

そして
東京、ハワイ…
稲盛さんはいつでも
とても多くの塾生仲間…
ソールメイトたちの渦の中にあった

 

2011年の頃…は
海外からも塾生が一堂に会す
数千人規模の塾長例会
「全国大会」と呼ばれていた

 

シカゴの私は
思いが募って
(ある理事の方から背中を押されるままに)
京都の本部・稲盛さん宛手紙を書いた

 

(1)「世界大会」
の呼称がより相応しいのでは…(当時は「全国大会」と呼ばれていた）
(2) 米国等国外の塾生用にも英語教材の充実を…
(3)デジタル時代、オンライン対応を

 

…
ユニバーサルな時代に
ユニバーサルな学びを
ユニバーサル対応で…
等など

 

思えば
新米塾生の分際で…
冷や汗が出る…

 

でも
これらは
ほどなく実現した
+++++

 

今
たくさんの言葉たち…
稲盛さんに包まれながら暮している

 

【バカな奴は単純なことを複雑に考える。
普通の奴は複雑なことを複雑に考える。
賢い奴は複雑なことを単純に考える。】
「それで、君は何が言いたいのだ…」
が響く

 

「敬天愛人」
西郷(隆盛)さんの言葉…
自然の道理、人間として正しい道、すなわち天道をもって善しとせよ、己の欲や私心をなくし、利他の心をもって生きるべし
を旨とし

 

若き27歳で起業してから
最後の最後まで貫き通した
稲盛さん

 

「リーダーには哲学が欠かせない。成功におごらず、謙虚に、自分を律する克己心を持ち続けられることが人間としての本当の偉さなのです」

 

楽観的に構想し
悲観的に計画し
楽観的に実行する

 

そして…

 

●京セラ、KDDI の創業、設立
●日本航空•JAL の奇跡の再生
●日本発の国際賞「京都賞」- 稲盛財団
●児童養護施設・乳児院「京都大和（だいわ）の家」開設
●京都サンガFC、生みの親、スポンサーとしても長年クラブを支えた

 

「あなたにもできる…」と
●盛和塾…15,000人の経営者の学びの道場

 

経営手法よりもむしろ
「人としてどう生きるか」
「人間は何のために生きるのか」
「人として何が正しいのか」

 

根源的な問いと向き合う中で生まれた稲盛さんの美学、実学…「哲学」=「フィロソフィ」
「人生•仕事の成果」＝「考え方」x 「熱意」x 「能力」
… この「並び順」こそが重要だと繰り返し教わった

 

稲盛さん…
とてつもなく偉大な人だった

 

「尊敬」する人？
Yes,
But…ちょっと違う

 

「敬慕」…「敬愛」
がしっくりする

 

+++
父を
失ったのは、私が7歳の時
部屋にある毎日の言葉たちは
父親のように見守ってくれている

 

母は
女手一つで私を含む3人の子供を育ててくれた
1922.0120 生まれ
90歳　まで頑張った

 

稲盛さん
1932.0121 生まれ
90歳　ご逝去

 

「こころ」「思い」
のもつ大切さ
パワー & エネルギー

 

反省
謙虚
慈愛
感謝

 

その眼差しを肌で感じながら
「今日一日の暮らし」
「短い単位の一生」
を一所懸命、精一杯続ける

 

まだまだ…だが
「その時」までには
少しはより善き人間になれるよう

 

両親と稲盛さんに
自信をもって報告できるよう
一日一日をやり切るつもりだ

 

とっても遠い人
でも
とっても近い人
これまでも
これからも…

 

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*** 参考ビデオ

(1)京セラ・稲盛和夫名誉会長　老衰のため９０歳で死去　一代で世界的企業に (ABCニュース)
https://news.yahoo.co.jp/…/0c33aaee84cf922fab2686b22c7c…

(2)「ザ・リーダー」 12月31日(土)放送 京セラ創業者 稲盛和夫
MBS(毎日放送)
2017.0115
リーダーとは？
リーダーとして人の上に立つ人と言うのは思いやりの心を持っていなければならない、 1番大事なものは思いやりの心それを持っているかどうか…それを私は一言で利他の心、と言っている
https://youtu.be/-vDMpOZheXY

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