投稿日: 2024年02月04日

平家物語の冒頭の言葉の一節
「諸行無常の響きあり」

 

この言葉を否応にも見聞きすることが
今年に入って次々起きた
2024年1月1日 能登半島地震

 

わざわざこの日を選んだかのような
「まさか」が日本列島を襲った

 

私の身の回りにも…
次から次…
不思議なくらい

 

あの人も かと…
訃報が届く

 

わずか2、3ヶ月前に
あれだけ元気に談笑した人たち。。。
軽口を叩き
ラインで昔話をしたり写真も交換し合った人も。。。

 

ついこの間…
去年の暮れまでは。。。

 

「諸行無常」

 

この世の一切
森羅万象全て…

 

それらは
常がない…
続かない
私たちは、普通…

 

少なくとも
これまでの私のように…
身内も自分も
まぁまぁ 健康に恵まれつつ
気忙な暮らしを続けていると

 

この事実…
この世のすべての物質を構成する
素粒子さえも寿命があること

 

当然
私たちの肉体はいつまでも…と
というわけにはいかない

 

そんな科学的にも間違いのない事実
に向き合うこと…
意識すること等ほぼない

 

でも
ある日突然

 

地震で自分の家を失ったり
愛する人が亡くなる

 

ある日突然
末期がんを宣告される…

 

「無常」は「無情」に通じ
情け容赦なく終焉を告げられる

 

テレビ、新聞…での他人事が
いつか必ず
「自分事」になる時がやってくる

 

必ず…

 

単なる科学的な事実…と
押し込めているうちは
他人事 ですむが

 

いづれきっと
諸行無常の「諸行」は
「自分を含んでいる」
という現実を思い知らされる

 

「大切な人」はもはや
そこにはいない

 

出会った人とは
「必ず」別れなければならない

 

そして。。。

 

最後に

 

自分の命も
「そこまで」

 

命あるものはすべて終いる
ときに 何の前触れもなく…

 

自分もやがて
終え「なければならない」という
現実をみることで

 

「自分は何のために生まれてきたのか」

 

生きる目的を再発見する契機にも
なるのだろうか…

 

スティーブ、ジョブズの言葉…

 

●終着点は重要じゃない
旅の途中を大いに楽しめ

 

●今日が人生最後の日なら
最高の1日で過ごせるか
鏡に映る自分に向かって問う
「今日は最高の1日になりそうか?」

 

そして この度は
「いろは歌」の凄さに改めて驚く

 

まさに
平安期の天才による奇跡的な七五調の創作歌

 

いろは歌はすべての仮名47文字を
重複なく一回ずつ使用した上で
さらに
人生の奥深さをも伝えている

 

● いろはにほへとちりぬるを (色は匂えど散りぬるを)
● わかよたれそつねならむ  (我が世誰ぞ常ならむ)

 

。。。 花は色鮮やかに咲き誇っているけれど
やがて必ず散ってしまう…
はかない
その花の如く
人間も盛者必衰
長くは続かない

 

● うゐのおくやまけふこえて  (有為の奥山今日越えて)
● あさきゆめみしゑひもせす (浅き夢見じ酔いもせず)

 

。。。この世の変わりやすい(有為)な状態や
困難を乗り越えて
浅い夢にとらわれず
また酔い(迷いや欲望による心の乱れ)にも陥らず

 

と説く、 即ち

 

この世の浅はかな夢、幻想や欲望に惑わされず
澄んだ心で生きることの大切さを謳う

 

「生まれてきてよかった。。。」

 

心からそう思える
その姿を思い生きていく。。。

 

。。。とは言え
人生最大の重大事に
思いを馳せざるを得ない。。。

 

否応なしに
思い知らされる日が続く。。。

 

やはり哀しい。。。

 

同い年の八代亜紀
1950.08.29 – 2023.12.30

 

今年は
九州・熊本の旅もいいか。。。

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