「リモート」「原理原則」

昨夜と今朝、
相次いでリモート勉強会とセミナーに参加しました。
いろいろな組織、会社、団体で
リモートセッションが活発に行われるようになりました。
地方や国外に住む人にとっては参画しやすくなり、
コロナの与えたプラスの側面と言えます。
「相手のエネルギーや、場の空気を五感で感じながら」
のコミニケーション、という意味ではリアルに及ばない…、
オフラインがプレミアムになる時代 (人が集まる場が貴重)
という見方をしている人がいます。
確かに、雑談からのひらめきや、
予期せぬ出会いが生まれる時間の余白は作りにくいのかもしれません。
とは言え、
時間的、物理的、経済的に
圧倒するオンラインのパワーを過小評価することはもはやできません。
自社・自分の目的にあった
効率的な情報収集やコンテンツ提供が可能で、
これからも、AR/VR、5G/6G、AIなど
テクノロジーの進化発展で、
ますます興味深いツール・アプリが
どんどん登場してくるものと思います。
これからの経営者は、
技術が分からなくては務まらない、と
言われる所以でもありそうです。
一方…
今週の盛和塾機関誌マラソン…
「原理原則を基準とする」という
稲盛さんの言葉が紹介されていました。
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常に原理原則を基準として
判断し行動しなければなりません。
とにかく陥りがちな、
常識とか慣例などを例に引いた
判断行動があってはなりません。
常識や経験だけでは、新しいことに遭遇した場合、
どうしても解決がつかず、
そのたびにうろたえることになるからです。
かねてから、原理原則に基づいた判断をしていれば、
どんな局面でも迷う事はありません。
原理原則に基づくということは、
人間社会の道徳、倫理といわれるものを基準として、
人として正しいことを正しいままに
貫いて抜いていこうということです。
人としての道理に基づいた判断であれば、
時間、空間を超えてどんな環境でも通じていくものです。
そのため、
このような判断基準を常に持っている人は
未知の世界に飛び込んでも
決してうろたえたりたりはしないのです。
新しい分野を切り開き、
発展していくのは、
豊富な経験を持っているからではありません。
常識を備えているからでもありません。
人間としての本質を見据え、
原理原則に基づいた判断をしているからです。
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新しいことに遭遇した場合、
どうしても解決がつかず、
そのたびにうろたえることになる.…
今、まさに、その未曾有の
ビジネス環境に遭遇しています。
進化発展する「技術」と「ビジネス」
この時…
「原理原則を基準とする」
が試されます。
「技術」の先にあるもの..
が問われます。
やはり
「人間として…」
を考える。
人間として 何が正しいのか
人間として 何のために生きるのか
人間として 成長する
人間として の原点に立ち返る
機関誌「あの日あの時 稲盛和夫氏」で、
ジャーナリスト・加藤勝美氏が、
その著書 (出版文化社刊)
「ある少年の夢 ー 稲盛和夫 創業の原点」
の取材時の エピソード、舞台裏を披露していました。
その結びの言葉…
「稲盛さんは昔から基本的に全く変わっていない…
少しも変わっていないと感じています。」
まさに、20代創業時から、
半世紀を超える不変のフィロソフィー(考え方)
に生きた希有な
哲学者、技術者、アーティスト、経営者… 人物だと思います。
「未知の世界に飛び込んでも
決してうろたえたりたりはしないのです」
と言う稲盛さん…。
「リアル」の世界に生きた人…。
オンライン、コロナ…
さらには、
超限戦、人権問題、覇権国家
「稲盛さんなら…」を
想う。